2.紫外線とは?紫外線の種類と害

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地球に届く太陽光の内、約6%が紫外線ですが、紫外線は可視光線より波長が短い為人間の目で見ることは出来ません。

可視光線(紫・藍・青・緑・黄・橙・赤)の中で、もっとも波長の短い紫よりさらに外側に位置する為、紫外線と呼ばれます。(反対に可視光線よりも波長が長く、赤より外側に位置する光線を赤外線と言います)

表にまとめると下記のようになります。

太 陽 光 線(100%)
紫外線 可視光線(目に見える光) 赤外線
0% 0.5% 5.5% 52% 42%
C波
(UV-C)
B波
(UV-B)
A波
(UV-A)

14nm

280nm
280nm

315nm
315nm

380nm
380nm ~ 780nm 780nm

400000nm
(波長の単位nm(ナノメーター) = 10億分の1メートル)

紫外線は波長の長いものから、A波 → B波 → C波に分けられます。

波長が短くなるほど威力が強く、人体に悪影響を与えますが、波長が短いほどオゾン層で吸収され地上には届きにくくなってきます。

地上に届く紫外線の内、約90%はA波で、残り10%がB波です。

B波はA波の約1000倍の強さがり、皮膚細胞のDNAが傷つけ、皮膚ガンの原因にもなります。
近年はオゾン層の減少により、このB波が地上に届く量が増えてきているということです。

そしてC波にいたっては放射能に匹敵するほどの恐ろしい光線で、別名殺菌光線とか殺人光線と呼ばれているようです。。まともに浴びたら人間は生きていけません。

ただ、C波は今のところオゾン層で吸収される為、地上には届かないので大丈夫です。

紫外線A波・B波・C波それぞれの特徴をまとめると下記のようになります。



紫外線A波(UV-A)

別名、生活紫外線。紫外線全体の約90%を占めています。

波長が長いため30~50%が表皮を通過し、肌の深い部分(真皮層)にまで光が届き、皮膚のシミ・シワ・たるみと言った、「皮膚の光老化」の原因になります。

人体に与える影響は弱目ですが、透過性が高く窓ガラスや雲も通りぬける為、曇りの日や室内、車内にいても日焼けを起こします。

日焼けの症状としては、痛みは殆どありませんが皮膚が黒くなります。

皮膚が黒くなるのは、メラノサイトという色素細胞が紫外線を皮膚の奥に浸透させないよう、メラニンという黒い色素を作りだした結果です。

紫外線A波を浴びて起こる日焼けを、「サンタン」と言います。

ただ、適度に浴びる事はビタミンDの合成、血行や新陳代謝の促進など、健康上良い影響もあります。


紫外線B波(UV-B)
別名、リゾート紫外線。紫外線全体の約10%を占めています。

波長が短い為透過性は低く、雲や空気中のチリなどに吸収されやすいため、曇りや雨の日は紫外線量が少なくなります。

表皮内でほとんどが散乱、吸収されるので肌の深い部分(真皮層)までは光が届きませが、人体に与える影響はA波の約1000倍とかなり強く、肌へのダメージも大きいです。

皮膚細胞のDNAを傷つけ、さまざまな皮膚障害を引き起こし、シミ・ソバカスや皮膚ガンの原因になります。

B波の日焼け症状としては、皮膚が赤くやけどをしたような炎症を起こして、ヒリヒリ痛んだり水疱ができたりして、皮膚が剥がれ落ちて治っていきます。

紫外線B波を浴びて起こる日焼けを、「サンバーン」(サン=太陽・バーン=やけど)と言います。


紫外線C波(UV-C)
別名、殺人紫外線。人体に与える影響は3種類中最強で、放射能に匹敵する恐ろしい光線です。

人体に影響を与えすぎて、C波を浴びつづけると人間は死んでしまうそうです。

今現在はオゾン層で吸収されてしまい、地上にまでは届かないので大丈夫です。

紫外線C波は殺菌灯などで、人工的に作られ利用されています。




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