パンソニック・クロモリロード FRC21に乗った感想

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パナソニックのクロモリロードバイク(FRC21)が完成して、近所を中心に乗ってましたが、だいぶ慣れてきました。

クロモリロードに乗ってみた感想ですが、いや~、ロードバイクは爽快です。
これはMTBでは感じる事のなかった、新鮮な感覚ですよ。

時速20キロぐらいでゆっくり走ってても、爽快で気分がいいです。
以前、MTBを700c化したのですが、その時とは全く別次元の感覚です。


ペダルを漕いだら、前にスゥーーーーッと進んでいきます。

まあ普通に漕いだらどんな自転車でも前に進むんですが、漕いだ力が全部前に進む力になってる感じで、路面を”滑空”していくんです。速度の維持も楽です。

スパーーーーッと加速するんではなくて、すぅーーーーって感じで加速していきます。

踏めば踏んだだけダイレクトに反応し、大地を蹴るように猛然と突き進む、なんて感じはありません。するするスルーっと加速していきますね。

リラックスして、ゆったり乗るにはピッタリなんじゃないでしょうか。
いつまでも走っていたくなるような感じです。


MTBの時はちょっといい自転車と言う感じでしたが、このロードは自転車なんだけど自転車じゃない感じがするんですよねー。

MTBを700c化したときはこんな感覚は全然無かったし、なにか根本的に違う感じがするので、たぶんフレームのジオメトリーで大きな違いが出てるんじゃないでしょうか。

車重やホイール、タイヤ、ハブが違うといった事だけでは、ちょっとこの差はでない気がします。


スピードは、私の場合25km程度が比較的楽に維持できる速度みたいです。30km程での巡航はトレーニングになってしまいます。

体感的に一番気持ちいいと感じる速度は、MTBの時も同じなんですがだいたい20キロ代後半、27~28kmぐらいなんですよね。


それと、乗り心地が予想以上にイイです。

正直、もっとハードな乗り心地を想像してたのですが、これはちょっと驚きです。

もちろんショックはあるのですが、荒れた路面でもショックが丸くまろやかなんです。
荒れた路面でも、絨毯を敷いた上を走っているような感覚でしょうか。

クロモリフレームにテンション弱めの手組ホイール、タイヤも25Cと言うのがけっこう効いてるのかも。

以前、MTBに1.25のスリックタイヤを履かせてましたが、たぶんそれより乗り心地イイです。

ただ、それでも歩道を行ったり来たりする(私の場合はですが)市街地の走行は出来るだけ避けたいです。

Wレバーも頻繁にストップ&ゴーを繰り返すようなところは快適とは言えないし、どれだけ乗り心地がいいといっても、荒れた路面はやっぱり26×2.0の極太タイヤを履いたMTBの方が快適ですから。

フレームサイズがもっと大きめだと、よりクロモリ本来の乗り心地が味わえるのかもね。

フルカーボンフレームだと乗り心地もまた違ってくるんでしょうけど、特にこれといって不満もないので、まあこれでいいんじゃないでしょうか。



ロードの前傾姿勢も、この自転車の場合はそんなに違和感無くなじめました。

むしろMTBよりも、ある程度前傾が取れるこのロードの方がしっくり来る感じです。

3年ほど前に初めてMTBに乗った時は、前傾がきつくてステムを短いのに変えたりしたのですが、今は舗装路走る分にはもう2~3cm遠くても良い感じなので、だいぶ慣れて来てたんでしょう。

でも、いきなり今のロードに乗ってたら、たぶん前傾具合にかなりビビッてると思います。


特に違和感もないので、サイズに関してはこれでバッチリのような気がします。

乗り込んでいった時に、スペーサーを入れ替えたり、ステムを交換したりすることはあるかもしれませんけどね。


サドル(セラSMP ストライク TRK)も最初はちょっとロードには大きい気もしましたが、快適なのでこのまま使っていく予定です。

80km程走った程度では、パッド無しでも特にこれといった痛みや痺れなど、何もなかったです。


あと、ロードのキャリパーブレーキはMTBのVブレーキに比べて効かないような話も聞いてたんですが、自然なタッチでしっかり効いてくれて、特にこれといって制動力に不満は感じませんでした。

アルテグラグレードと言うのもあるのかもしれませんが、Vブレーキと同じような感覚で効いてくれます。

むしろブレーキの制動力よりも、タイヤの踏ん張りがきかないというか、グリップの限界が先に来てしまいそうな感じです。

MTBの26×2.0タイヤだと、ブレーキングの大部分を自転車に任せられる感じで、けっこう安心してブレーキをかけられるんですが、ロードは何と言うかある程度人間がコントロールしてやらないと、落車もありえる気がします。

特に急制動はある程度練習してないと対応できないかも。


阿蘇方面にもちょっと遠出(約80km程)してみました。

やっぱり長距離はMTBで走るのに比べると、随分楽です。

信号が殆ど無く、一定速度で巡航できるような環境だと、Wレバーでも全然OKです。

Wレバーだからと言ってメチャメチャ不便な事もないし、むしろツーリングだとWレバー操作も楽しみの一つかも。これはこれで有りなんじゃないでしょうかね。

でも、信号や交通量の多い市街地等は、Wレバーはちょっと遠慮したいかな。


クランクはトリプルで正解でした。

平地巡航はセンターの39Tがメチャメチャ使いやすいし、上りはインナー30Tで軽く上れ、下りはアウターの50Tでスピードに乗れるので、どんな状況にも細かく対応できます。

あと、フロント39Tだと、リアはクロスになってるところがバッチリ使えるんですが、予想以上にクロスレシオは使いやすいですね。

39×12Tの組み合わせでも、ケイデンス90で約37kmまではいけるので、ハッキリ言ってアウターは無いなら無いで良いかも・・。

個人的に、平地巡航でアウター50T使うことはまずなさそうなんですよねぇ。

50Tでも使えるんですが、スプロケットのロー側を多用することになるので、私の場合クロスになってるところから外れてしまうんですよね。

見た目さえ気にならなければ、サイクリングやツーリングにはトリプルが使いやすい気がします。


コンポのグレードも105ですが、MTBのアリビオと比べると変速に高級感があります。
105は「カチャ、カチャ」、アリビオは「・・ガチャ、・・ガッチャン」って感じで変速してますから。

アリビオは普通の自転車といった感じでしたが、105はスポーツバイクな感じになりました。

フロントの変速も「スチャッ、スチャッ」と気持ちよく切り替わってくれます。
ただ、フロントはアリビオと比べても、もの凄く変速がよくなったという感じではないかな。


それと、クランク長を165mmにしたせいか、非常に回しやすくなりました。

ロード乗った後にクランク長170mmのMTBに乗ると、すごいペダルを大回ししてる感じで回しにくいです。もしかしたらQファクターが広いと言うのも影響あるんでしょうかね。

クランク長たった5mmの差ですが、これはかなり大きな違いが実感できました。


こちらは阿蘇にある、標高660m程の「二重の峠」。
前方に見えてるのは阿蘇山(阿蘇5岳)です。

まあ、フロント30・リア27Tあれば、殆どの坂はそれなりにゆとりを持って上れそうです。
ロードはMTBで上るよりは随分早いし、楽なのは間違いないです。

30×27Tは、感覚的にMTBの1:1以下ぐらいに軽いギア比な気がしますが、それでも、部分的にでてくる急坂は、シッティングだとちょっとキツイかな~。

峠の全体からしたら一部なんですが、かなりな急坂があったりするんですよねぇ。

本音を言えば、もっと軽いギアがあってもイイ気がします。
どんな激坂を含む峠であっても楽に走破するなら、基本1:1あっていいんじゃないですかねー。

景色がよくて走ってて気分がいい所となると、どうしても山が中心になってしまうので、私の場合いかに山を気軽に、快適に上れるかが重要なポイントなのです。

まあ30×27Tあれば、殆どの峠は気楽に上れそうですけどね。

ただ、単純に軽いギアつけたら楽なのかと言うと、そういうわけでもなさそうなんですよね。

MTBは、最も軽いギア比が22×32Tの組み合わせなんですが、これだけ軽いギアがあっても、ロードよりは上りがキツイ気がします。

きついというか、ペダルはクルクル回せるんですが、何故かロードに比べて楽な感じがしないんですよねぇ。。もちろん、絶壁のような激坂は断然MTBの方が上れるんですけどね。

色んな要因で変わってくるとは思いますが、まあ軽いギアがあって困る事はないので、峠行くなら選べる範囲で一番軽いギア付けとけば間違いないんじゃないでしょうか。


阿蘇は自転車で走るにはサイコーです。

本格的な冬が来る前に、もうちょっと色々と走ってみたいと思います。


それにしてもMTBだと長距離走って疲れてくると、けっこうぐったりする感じがあったんですが、ロードは心地よい疲れ具合です。

あと、ロードは全身が疲れる感じなので、使ってる筋肉も違うんでしょうね。

特に疲れてきた場合、MTBはちょっとした上りでもガンガンにギアを軽くしてゆっくり上ってたんですが、ロードは緩い坂は平地のごとく走れてしまうのでかなり楽です。

ロングライド用の自転車としては、もうこれで必要十分な感じです。


ロードはロードで非常に良いんですが、じゃあMTBはダメなのかと言うと全然そんな事は無くて、MTBはMTBで楽しいんです。

というか、ある意味(気持ち的に?)MTBの方が楽というか、楽しいです。

なんというか、乗っててもの凄い安定感があるし、26×2.0のタイヤは乗り心地もすこぶる良いし、気楽にどこでも乗っていけるし、これはこれでまた良いんですよ。まあ本来は山中を走る自転車なんですけど。

どっちか1台と言われれば、どこでもいけるMTBかな~。
クロスバイクは何故か欲しいと思えないんですよねぇ。

もしかしたらクロモリのMTB買ってた場合、スリック履かせても乗り心地よく乗れて、ロードは買ってなかったかもしれないです。

市街地中心のコースでロードに乗る事は少ないと思うので、山方面はロードですが、MTBも今までどおり変わらず乗っていくと思います。





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