バネ下重量が自転車に与える大きな影響とは?
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反対に、ボディーやエンジン等、バネ(サスペンション)より上にある重量の事を、バネ上重量と呼んでいます。
それが自転車と何の関係があるのか? と思われるかもしれませんが・・
ものすごく関係あるんです!!
このバネ下重量によって、乗り心地やスピード、燃費(自転車の場合は疲れ方)が大きく変化してしまうのです。
たとえば、5kgの荷物を背中に背負って走るのと、5kgの靴を履いて走るのとでは、どちらが走りやすく、疲れにくいでしょうか?
圧倒的に、5kgの重さの靴を履いて走った方が走りにくく、スピードも出ずに疲れます。
同じように、重いタイヤやホイールを履いている(バネ下重量が重い)と、スピードを出すのに大きなエネルギーが必要となり、車なら燃費が悪く、自転車ならより疲れやすくなってしまうわけです。
一般的に、バネ下重量(特にホイールやタイヤなどの回転部分)を1kg軽量化すると、バネ上重量を15kg軽量化したのと同じ効果が得られると言われています。
つまり、たとえば自転車のタイヤやホイールを1kg軽量化することは、車体重量を15kg軽量化するのと同じぐらいの効果があるわけです!
ハンドルバーやステム、フレームやシートチューブ等の各部品を500g軽量化するより、ホイールやタイヤを50g軽量化した方が、自転車の性能、スピードアップにはよほど効果的ということになります。
マウンテンバイクなどの重いブロックタイヤから、細い軽量のスリックタイヤに交換すると、驚くほど軽くなるのは、タイヤと地面との接地面積が少なくなるからというだけではなく、このバネ下重量の軽量化も大きく貢献しているわけです。
たとえば、写真左のセミスリックタイヤ(メーカ不明 26×1.95)は、タイヤ重量が1本770g、チューブが1本190gで、合計960gもあります。
それに対して、写真右のスリックタイヤ(IRC スムーシー 26×1.25)は、タイヤ重量が1本335g、チューブが1本90gの合計425gです。
スリックタイヤの方は、タイヤ前後でセミスリックタイヤに比べて1070gも軽くなってます。
バネ下重量を1070g軽量化したということは、車体重量を16kg軽量化したのと同じぐらいの効果があることになってしまいます!!
はたして本当にそんな大きな違いがあるのか?!
イマイチ実感できない感じもあるのですが、現実問題、同じ自転車とは思えないほど漕ぎは軽く、快適にスピードも出て、ハッキリと違いが実感できているのは間違いないです。
巡航速度で言うと、少なくとも5〜8kmぐらいはUPしています。
もちろん、タイヤの性能や接地面積などで変わって来る部分も大きいと思いますが、バネ下重量は軽いに越した事は無いと思います。
自転車を軽量化する際は、タイヤ・チューブを軽く、細いタイヤに変えるのが、一番費用対効果が高く、手軽に出来て、効果を実感できるチューンナップだと思います!
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